なぜ何もないのではなく、何かがあるのか (Japanese Wikipedia)

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  • 「悪の問題」がライプニッツの中で終生大きい問題であったことは、その著作遍歴からも分かる(Murray (2011))。ライプニッツが書いたまとまった著作の内、最初のものは『哲学者の告白』(Confessio philosophi. 1672年、26歳)、最後の作品は『弁神論』(Théodicée. 1709年、死の7年前)であった。どちらも悪の問題を論じたものだった。ちなみに最後の作品である『弁神論』の原語タイトルである Théodicée という言葉はギリシャ語の「神」(theos)と「正義」(diké)という言葉からライプニッツが作った造語(長綱 (2011), p.Ⅰ)。現在、悪の問題に対して「神の正義」もしくは「神の実在」を擁護するタイプの議論は、このライプニッツの用語を用いて、広く一般に「弁神論」または「神義論」と呼ばれている(英語だと Theodicy)。
  • 創世記の最初の単語 בראשית (発音:ベレシート、意味:初めに)の一文字目であるヘブライ語の文字ベート ב は右側が閉じ、左側だけが開いている。ヘブライ語は右から左に書くため、文字が進んでいく方向だけが開き、それ以外の方向は閉じている事になる。