伝統にこだわる一部のカトリック信者のグループは、CCCに述べられているいくつかの文言は、過去のカトリックの教えと多くの事柄において衝突を起こしている、と異議を申し述べている。(彼らはCCCを)グノーシス主義に堕したものであり、進化論を活性化させ、依然としてユダヤ人を神の契約の民として表現し、その責任を曖昧にし、宗教的平等主義(宗教は等しいとする異端)、偽った世界教会運動の神学(エキュメニズム)、世俗への同調、妥協、同性愛と国際主義などを好んでいるとしているcf. The Semi-Catholic Catechism of the Catholic Church。彼らは、神学に関する意見はCCCの意図するところではないにもかかわらず「信仰の問題と神学に関する議論は分けることができない」とする姿勢を、事実、崩していない。cf. Michael J. Wrenn & Kenneth D. Whitehead, Flawed Expectations:The Reception of the Catechism of the Catholic Church, Ignatius Press, 1996, p.208. ある書き手は、カトリック教会は以下の適用を意図的に試みているとして教皇パウロ6世の影響について言及している。CCCは、事実として、現在の教義から乖離し、カトリックの信仰を、真実の追究とする方向性を示すものとする主張を行っている。同様に使徒憲章中の声明に言及して、「内容は今の時代の問いに答えるため、しばしば新しい姿で示されている」「新しいカテケーシス(教義の口頭伝授)は、内的な確信というより寧ろ外的な反応を引き起こしがちである」とクレームを付けている。cf. Romano Amerio, Iota Unum: A Study of Changes in the Catholic Church in the XXth Century, Sarto House, 1996.