この独特の手法のきっかけとなったのは、ドレスデン滞在中エルベ川の河岸の草原の中で見たカラスの群れであったという。折り重なって大地をついばむカラスの群れは、全体が黒いかたまりのように見えた。その光景が彼女の「感覚のなかで反転して、世界に開いた穴のイメージへとつながっていった」〔岡村幸宣「帰る場所」(美術館の扉を開く―10)、岩波書店『図書』885号、2022年9月、50頁〕。- “中谷 ミチコ|アートフロントギャラリー | ART FRONT GALLERY”. ART FRONT GALLERY | アートフロントギャラリー. 2021年9月26日閲覧。