1878年9月3日、東京大学の天文台が創設された。この東京天文台の前身は、その当時「観象台」と呼ばれ、理学部の学生に天文学を教えるために使用された。1888年、帝国海軍が設置していた、当時としては最も大きな天文台の一つが、海軍から文部省に移管され、「東京天文台」と指定された。この折、それまで内務省が行なっていた天体観測と暦の編纂に関する業務が、両方とも東京天文台に移管された。東京大学で星学科の教授を務めていた
寺尾寿が東京天文台の初代台長に任命された。1923年の
関東大震災の翌年、東京天文台は東京郊外の三鷹市に移転した。